凄惨なるカレー

今日は忘年会シーズンということで、会社の同じ部署の人たちと5人でIさんに連れられて、淡路町Chocolatteなるお店でカレーを食べました。
いやぁ、今までに食った辛いものランキングの1位が更新されましたよ。*1
食べたのは裏メニューの「激辛カレー(弱)」ですが、はじめに「中で。」とか身の程知らずなことを言ってしまってごめんなさい。
「弱を完食しないと頼めません」とたしなめてくれた店員さん、ありがとうございます。

もの食うってレベルじゃねぇぞ

頼んで出てきたカレーは、普通のカレーと見た目は何も変わらないカレー。
においはなんとなくプルーンに似たものを感じる。

で、一口食べるとしゃっくり。そして辛い。メーヤウや夢民のカレーの辛さとは明らかに違うからさ。おいしくではなく、食べさせなくするための辛さに感じる。そのまま一口食べてはしゃっくり一回を繰り返しながら5回ほどスプーンを口に運んだ段階でいったんギブアップ。

同じメニューを頼んだもう一人のIさんは一口食べて休憩中。ほかの3人にも一口ずつ食べさせて、みんなを泣かせていました。
そうこうしているうちに回復したIさんは一気に食べ進めはじめ、半分強食べたくらいで悶絶開始。
それを見ながら私もカフェラテ*2とお冷で回復運転に勤め、吐き出す息が辛くなくなったところで再び一口。

…今度は意外といけた。
「今しかない」と悟った私はそのまま一気に完食し、お冷とカフェラテで再び回復運転に入る。
そのころにはIさんの悶絶具合が頂点に達し、一度は断っていたアイスミルクを頼んでいた。
「牛乳は癒される」との台詞に負け、牛乳が嫌いな私も一口もらって回復。

そのまま談笑していて吐き出す息が辛くなくなったころ、胃の形がわかる痛みに襲われる。しかしここまではよかった。いつもは腸まで行ってしまえば痛みはぼんやりしたものになるし、胃の痛みは我慢できないことはない程度のものだし。
このときにはまだ「この辺(胃のちょっと上)から上はもう健康なんだけど、胃だけが痛いよ」なんて笑いながら言えていた。

そしてその瞬間は突然にやってきた。カレーが胃を突破し、十二指腸*3に入ったと同時に激しい激痛が。今まで感じたことのない、腸で感じる痛み。腸のぜん動運動に伴って繰り返される激痛と小休止の波。
…ひどいです。
手は震えて血の気を失い、頬からあごにかけても小刻みに痙攣していました。体温も徐々に下がってきているようで、命の危険を感じます。

悶絶していると周りのみんながアイスミルクを頼んでくれて、割とすぐに来たんだけど店員さんがコースターを置いたりストローを入れたりするのがもどかしくてしょうがない。
で、一気に飲み干すとほんの10秒か20秒で牛乳がカレーに追いつく。一気に腸まで行くなんて、どんだけ弱ってんだ俺の胃。
牛乳が追いついてくれた後のカレーは進撃の手を少し緩めてくれたけど、次の波でまた活性化しだしたので、周りのみんなの気遣いによりもう一杯の牛乳をゲット。相変わらず牛乳は嫌いでおいしくないんだけど背に腹は代えられない。2杯目の牛乳が終わるころにはすっかりカレーも勢いを失い、赤い目をした王蟲の大行進に感じられていた痛みも2、3匹のトゲゾー程度になり、いつものカレー後の腸に近づきました。
相変わらず血液は内臓の回復に取られているようで、手は真っ白で冷たく、急に周りが寒くなったように感じられていましたけれど。

Iさんも食べ終わった後の被害を受けていたけれど、食べた量の違いか、私よりももう少しだけ軽かったようです。それでも十分辛そうだったけど。
しかし完食できなかったIさんはそれ以上に心にダメージを追ってしまったようで、「いままでハバネロ食べさせようとしたりしてごめん」とか「俺実は辛いもの苦手だった」とか言っていました。
あと私にも「変なのにつき合わせちゃってごめん」と、このお店での支払いをおごってくれました。なんか逆に恐縮です。

あと心配かけちゃった皆さん、店員さん、ごめんなさい。

今はもう帰ってLG21を補給し*4、もものチューハイを飲みながらのんびりとしています。

というわけで皆さん、くれぐれも辛いものにはご注意ください。

*1:ちなみに今までの一位は新宿のアルタの裏のビルの地下にあった(今はない)イタリア料理を出す飲み屋さんの唐辛子ピザ。赤唐辛子と青唐辛子の輪切りがチーズの上に敷き詰められているだけの薄いピザで、食べ進めていくともう赤唐辛子なんかちっとも辛くなくなる。2位、3位は夢民の13hot、メーヤウの激辛チキン。3位までは普通に食えました。

*2:ホットを頼んでいたので、カフェラテですらつらい。漢字にすると辛い。

*3:こうして図を見て比較するとやっぱ俺の胃の位置低いなぁ…

*4:腸内細菌がおそらく全滅しているので補給しないと。